脳梗塞、脳出血による麻痺を抱える人のための障害年金制度の活用方法について社労士が解説!


こんにちは、社会保険労務士の豊田です。
こちらの記事では脳梗塞、脳出血の方が障害年金を申請する際のポイント・実際に受給が出来た事例をお伝えします。
一人で生活が困難… 特に仕事をすることが難しい という方は対象の可能性があるので是非ご覧ください。

脳梗塞、脳出血とは

一般的に疾病をまとめて脳卒中と言われ、脳梗塞は動脈硬化などで血管が狭まり、血液の流れが悪くなることで引き起こり、呂律が回らない、体が麻痺したり、痺れたりします。また、脳出血は高血圧などで血管が破裂して、血液が血管から出ていき、頭痛や眩暈、吐き気や嘔吐、痺れ、麻痺、しゃべりづらくなるなどの症状が出ます。

障害年金とは

障害年金とは、病気やケガなどで日常生活に支障があったり、今までどおりに働くことが難しくなった場合などに、一定の条件を満たしていればもらうことができる公的な制度です。 視覚・聴覚・手足の不自由だけでなく、がんや高血圧、糖尿病による合併症や心疾患、うつや統合失調症などの精神疾患など、数多くの病気やケガが対象とされています。脳梗塞、脳出血では、その後遺症が日常生活に支障があるなどの状況にあるかどうかを審査することになります。

障害年金はいくらもらえる?

もらえる金額は次のとおりです。

⑴障害基礎年金(年額)
1級 1,020,000円+子の加算
2級 816,000円+子の加算

⑵障害厚生年金(年額)
1級 報酬比例の年金額✖️1.25+障害基礎年金1級+配偶者加算額
2級 報酬比例の年金額+障害基礎年金2級+配偶者加算額
3級 報酬比例の年金額

詳細はこちらをご確認ください。

脳梗塞や脳出血で障害年金を受けるポイント

脳梗塞や脳出血で障害年金の対象になるものは様々ありますが、事例として多い体の痺れや麻痺についてご紹介します。

次の3つの要件を満たす必要があります。

1 初診日要件

初めて医師の診察をうけ、病気を診断された日です。初診日が65歳未満であることも必要です。

2 保険料納付要件

初診日の前日に、初診日がある月の前々月までの期間で、保険料納付済期間と保険料免除期間を合わせた期間が3分の2以上あること(厚生年金や共済組合加入期間の期間も含む)。
ただし、初診日において65歳未満であれば、初診日の前日において、初診日がある月の前々月までの直近1年間に保険料の未納がなければよいことになっています。
また、20歳前に初診日がある場合は、納付要件は不要です(ただし、一定以上の年間所得があると支給額の制限があります)。

3 障害認定日要件

障害認定日は初診日から1年6か月を経過した日を指します。
この日の時点で国が定める認定基準に該当しているかを審査します。
ただし、脳血管疾患においては、特例として、初診日から6か月経過した日以後に、それ以上の機能回復がほとんど望めない場合は、1年6か月よりも前の日を障害認定日とすることができます。ただし、6か月を経過しない場合に先ほどの状況になると障害認定日の扱いは通常どおり1年6か月となります。
障害年金は、障害基礎年金(国民年金)、障害厚生年金の2種類あり、障害基礎年金は1級と2級、障害厚生年金は1〜3級という程度を表す等級があります。

認定基準

脳血管疾患による麻痺等は、上半身から下半身まで広範囲に麻痺が起こる場合には「肢体の機能の障害」という基準で判定することになっています。
各級の認定基準は次のとおりです。

1級 身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が前各号と同程度以上と認められる状態であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
2級 身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が前各号と同程度以上と認められる状態であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
3級 身体の機能に、労働が著しい制限を受けるか、又は労働に著しい制限を加えることを必要とする程度の障害を残すもの

さらに各等級の認定基準の例示もあり、次のとおりです。

1級 1. 一上肢及び一下肢の用を全く廃したもの
2. 四肢の機能に相当程度の障害を残すもの
2級 1. 一上肢及び一下肢の機能に相当程度の障害を残すもの
2. 四肢に機能障害を残すもの
3級 一上肢及び一下肢に機能障害を残すもの

上記の認定基準に示される言葉の定義は次のとおりです。
ア 「用を全く廃したもの」とは、日常生活における動作のすべてが「一人で全くできない場合」又はこれに近い状態をいう。
イ 「機能に相当程度の障害を残すもの」とは、日常生活における動作の多くが「一人で全くできない場合」又は日常生活における動作のほとんどが 「一人でできるが非常に不自由な場合」をいう。
ウ 「機能障害を残すもの」とは、日常生活における動作の一部が「一人で全くできない場合」又はほとんどが「一人でできてもやや不自由な場合」 をいう。
 

日常生活における動作の障害の程度

肢体の機能の障害の程度は、関節可動域、筋力、巧緻性、速さ、耐久性を考慮し、日常生活における動作の状態から身体機能を総合的に認定するとされています。診断書において、これらの状態を記載していき、日常生活における動作の状態は次の事柄についての可否を記載します。

ア 手指の機能
(ア) つまむ(新聞紙が引き抜けない程度)
(イ) 握る(丸めた週刊誌が引き抜けない程度)
(ウ) タオルを絞る(水をきれる程度)
(エ) ひもを結ぶ

イ 上肢の機能
(ア) さじで食事をする
(イ) 顔を洗う(顔に手のひらをつける)
(ウ) 用便の処置をする(ズボンの前のところに手をやる)
(エ) 用便の処置をする(尻のところに手をやる)
(オ) 上衣の着脱(かぶりシャツを着て脱ぐ)
(カ) 上衣の着脱(ワイシャツを着てボタンをとめる)

ウ 下肢の機能
(ア) 片足で立つ
(イ) 歩く(屋内)
(ウ) 歩く(屋外)
(エ) 立ち上がる
(オ) 階段を上る
(カ) 階段を下りる
この他に平衡機能(立位や立位保持、歩行)、補助用具の使用について記載します。

申請のポイント

次のことに気をつけましょう。

病歴・就労状況等申立書

発病から現在までの時系列を整理してまとめていきます。ただし、意識を失って倒れていたなどで当時の状況がわからないこともあると思います。家族や周囲の人にどんな状況だったかを聞く、病院が入院時の状況をまとめた書類などを持っていないかなど整理しておくと良いでしょう。

診断書

日常生活における動作の状態にもあるように各項目について、できるかどうかを自分なりにまとめておくと良いでしょう。

受診状況等証明書

初診時は救急搬送され、状態が落ち着いてきたら転院したというように初診の病院と現在の病院が異なることがありますので、そのときは初診の病院に申し出て速やかに取得されると良いでしょう。

よくある質問

➀症状固定とは?

症状固定とは、発病後に機能回復のためのリハビリを行い、それ以上の機能回復がほとんど望めない場合の状態を指します。医師がこれを判定し、初診日から6か月経過した日以後に症状固定となる場合は、その日が障害認定日となり、通常の1年6か月よりも早く認定日とする特例があります。

②何歳まで申請できる?

障害年金は初診日が65歳未満であることが必要です。ただし、事後重症請求の場合は65歳到達後に老齢年金の受給権を取得すると申請ができなくなります。

③脳梗塞、脳出血で障害年金はいくらもらえる?

障害年金の金額は次のとおりです。
⑴障害基礎年金(年額)
1級 1,020,000円+子の加算
2級 816,000円+子の加算
⑵障害厚生年金(年額)
1級 報酬比例の年金額✖️1.25+障害基礎年金1級+配偶者加算額
2級 報酬比例の年金額+障害基礎年金2級+配偶者加算額
3級 報酬比例の年金額
詳細はこちらをご確認ください。

当事務所での受給事例

こちらをご覧ください

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ここまでご覧いただきありがとうございました。 糖尿病での障害年金申請のポイントは以上です。 障害年金の申請に少しでも不安がある方は専門家への相談がおすすめです。 当事務所は初回の相談は無料です。 ご予約はこちら

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